前回エンジンの脱着を行いましたので、今回はその中をチェックしていきます。
まずはヘッドカバーを外そう!と思ったらボルトがものすごく硬くて回らない…ラスペネ吹いてしばらく放置して、やっと回りました。しかし、緩んでも取れない!?おかしい…
四苦八苦して抜いたら、なんと、ボルトが折れているではありませんか!!
パッキン外して、カムシャフトホルダーを確認すると、なんと!ネジが埋まってしまっております!
パッキンは固着しておらず、するっと剥がれたので、前オーナーは交換のために一度ヘッドを開けたと思われますが、
その際に規定値以上のトルクで締め上げたものと思われます。
規定値は1.0-1.4kg-mなので、ボルトが折れるほどの力ではないはずです。
ネジ切れた金属片はピンセットで除去してカムシャフトホルダーを救出します。
カムシャフトホルダーはディスコンなので、これはタップを切りなおさねばなりません。そのうち1本はリコイルまでやらないとダメそう。自分でやろうとも思いましたが、
失敗するとカムシャフトホルダーを探さねばならなくなってしまうため、ここは近所のバイク屋さんに外注しました。
リコイルしてもらったカムシャフトホルダー。きれいに仕上げてもらいました。
ついでにボルトも発注。すぐに届いて良かった。
幸いカムシャフトはちゃんと測定しないとわかりませんが、変な摩耗は起こしていなさそうです。ほかのギアも大丈夫そう。
前オーナーはヘッドだけ開けてガスケットを交換しただけで、後は何もしていないと信じたい…