ひとまずクラブマンのレストアが完了したので、ここまで総額いくらかかったのか、改めてまとめて記事にすることにしました。
これからバイクのレストアしてみたいよ!という方の参考になればとおもいます。
まずは概要。
車両本体価格に対しほぼ同額のレストア費用をかけてしまいました…総額も30万オーバー。
レストアだけにとどまらずカスタムしているとはいえ、市場中古価格と同等か、少し安いレベルではないでしょうか。
もう少し深堀してみましょう。レストア費用の内訳を部品別に分析してみました。
最も高額なのはエンジン&ミッション、次にタンク、そしてタイヤホイールが3番目にお金がかかっています。
エンジンミッションは部品、ガスケットやシーリング類、タンクは塗装代、タイヤ・ホイールはタイヤ代と塗装代がメインです。
タンク、タイヤ・ホイールについては今後も高騰することはないでしょうが、エンジン・ミッションはパーツ代は既に上がってきているので今後のレストアする際は、より高額領域となることが予測されます。レストア専門店がパーツをストックしている理由がここからもよくわかりますね。
さらに視点をかえてみてレストア費用を作業別で仕訳けてみるとこんな感じになりました。
やはり部品代が半分以上を占めますが、次に来るのは塗装です。今回はスプレーで自家塗装しましたが、2トーンカラー+メタリックということで、重ね塗りでスプレー代がかさみ、結果かなりコストがかかってしまいました。安くするならば、ソリッドカラー1色にすると半額くらいになりますね。
DIYするには上記費用のほかに、さらに工具を買う必要が出てきます。
レンチやドライバー等の基本工具のほかにバルブスプリングプレッシャー等の専用工具もあるので、そろえるとなると金銭的にかなり負担になります。またフレーム加工をしたのでボール盤や溶接機なんかも必要です。今回の試算では基本工具は大体持っていたのと、専用工具・設備は友人から借用したので含まれておりません。
ここまでの流れで行くとレストアを自分でやるのはあまり得ではない…と感じるかもしれませんが、この作業をプロショップに任せるとなるとさらに工賃なるものが上乗せされます。
今回のレストア作業を工程別に、おおよそかかった時間を並べてみると…
計75時間。仮にプロショップのメカニック時給が2000円だとすると15万円。
実際にはノウハウがあるので作業工程はぐっと短くなるはず。工賃を仮に10万円としてこの作業をプロショップに依頼すると
13万円+10万円=23万円
プロショップの利益も考えてフルレストア30万円という見積もりが仮に出てきたとしても妥当な線ではないでしょうか。
長くなりましたが、要は自分でDIYでレストア&カスタムしようとすると結構お金がかかりますが、プロショップで任せるとなるともっと高額になります。
だけどプロショップの見積もりも、おそらくは妥当で、レストア事業で儲けるのも結構大変なんだなーということがわかりました。