2018年。仕事でAachenに訪れた時に、ついでにAC Schnitzer本社を訪問したお話です。
AC Schnitzerとは言わずと知れたBMWのカスタムパーツを手掛けるチューナーで、1980年代当時、レーシングチームのオーナー兼BMWディーラーだったHerbert Schnitzer氏とアーヘンに同じくBMWのディーラーを展開していたMr.Wilhelm Kohl氏により設立されました。Schnitzer氏のモータスポーツで培った技術をストリート用に様々なアイテムとして落とし込み、それを巨大なKohl automobileの販売網で売り込むというビジネスモデルが功を奏し、現在ではドイツ国内の多くのBMWディーラーでAC Schnitzerを取り扱っているそうです。日本では単なるチューナーという認識が強いですが、ドイツではディーラーで扱っているということから、格式が高い位置づけになります。
実は私の車もAC Schnitzer製品が結構入っておりまして、購入時するか迷っていた時に、背中を押した要因の一つでもあります。
付属品をざっと記載すると、
フロントスポイラー
リアディフューザー
サイドブレーキレバー
ステアリング
アクセルペダル
とこれだけあります。
で、偶然Aachen市に出張で訪れることになり、ノーアポでしたが、HPを見てみると本社はショールーム兼ギャラリーも兼ねているみたいだし。急遽スケジュールも空いたので、思い切って行ってみることにしたのです。
AC Schnitzer本社はAachen駅からは車で15分くらいのところにあります。ぱっと見は大きなディーラーに見えますが、ショールームの背後にビルがそびえており、そこにオフィスがあると思われます。
入ると左がクルマのショールーム、右手はバイクの用品を扱っています。
恥ずかしながら、バイク用品も扱っているとは知りませんでした汗
階段を上がって2階に行くとちょっとしたギャラリーがあります。そこで歴史に関するパネルを眺めていると社員の方が声をかけてくれて、「実はノーアポなんだけど、日本でBMWに乗っていて、AC Schnitzerの製品が大好きだからギャラリーを見に来た」と伝えると、「わざわざ日本から来たのかい?じゃあ色々見せてあげよう」と親切にも、案内役を買って出てくれました。
「迷惑じゃないですか?」と尋ねると、ここはギャラリーも兼ねているし、私と同じようなケースで訪ねてくる人は少なからずいるようなので、大丈夫だとのこと。特に最近は中国人の訪問者が多いそうです。
なんとも太っ腹で、表のショールームの説明はおろか、バックヤードまで連れて行ってくれて、最新の試作車まで見せてくれました。さすがに写真撮影は禁止でしたが、2019年の東京オートサロンで展示する予定だとのことでした。
滞在時間は1時間ほどでしたが、ノーアポにもかかわらず、時間を割いてくれて、しかも帰りは駅が遠いからということで、クルマで送り届けてくれました。
(クルマはさすがにAC Schnitzerではなく、ノーマルの2シリーズでしたが。)
今回の訪問でAC Schnitzerのことが、ますます好きになってしまいました。
皆さんもアーヘンを訪れたら、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?