キャブレターのオーバーホールが終わったら、次はいよいよエンジンです。
今回のレストアで一番やりたかった作業で、初心者でもいじりやすそうな単気筒エンジンの構造を見てみたかったというのが、GBを選んだ理由でもあります。
でもDOHCだったり、キャブレター外すのに色々外す必要があったりと、少し苦労しました。初心者向けでもなかったか…
さて、手始めにエンジンオイルを抜いていきます。
事前にポイパックも用意していましたが、バットに出すことにしました。
納車時にオイルチェックをしたところ、そこまで汚れてはいなさそうでしたが、中に金属粉が混ざっていないか、一応確認するためです。
色は結構黒ずんでいましたが、金属粉等のゴミは皆無。大丈夫そうです。
安心して続行です。ハーネスやワイヤー類を外して、チェーンを外します。チェーンを外すときは、後輪のアジャスターレバーを緩めて、車軸を前方にずらして、チェーンを緩めます。
自転車と違って、駒が深いので、少しずらしてあげたら、後はバイクを後退させて脱輪させると簡単に取れます。
ジェネレータとの配線を外さないとエンジンが脱着できなさそうだったので、先にジェネレータのカバーを取ることにしましたが、ここでビックリ!
外した瞬間、オイルがドバドバ漏れてきて、ステーターコイルがオイルに浸ってます。
何かネジったような跡もあり、なんか正常じゃないような予感。電気系統にオイル浸かってて大丈夫なのか...?
色々調べてみましたが、最終的に正常であることがわかりました。
バイクの種類によるようですが、コイルが浸っているタイプと浸っていないタイプとがあるようです。
浸っているタイプのコイルはビニールのようなもので被覆されており、エナメル線とは絶縁されております。
目的はどうやら冷却のためのようですが、薄皮一枚で絶縁とは心もとないように思います。
バイクでは常識なんでしょうかね?
で気を取り直して、ケーブルだけ取り除いて、カバーをつけて、エンジンの脱着です。
エンジン下にフロアジャッキをあてがい、トップハンガー、フロントハンガー、リアハンガーの順でボルトを抜いていきます。
おっかなびっくり、ジェンガのような気分で抜いていきましたがジャッキを当てているおかげで、急にエンジンが倒れるということもなく、
エンジンも自分で抱えられる程度の重さだったので、なんとか一人で脱着できました。
途中フレーム下部にエンジンを当ててしまい、フレームがこすれてしまいましたが、それはご愛敬。
ここまでスカスカになると、チャリンコと大差ないですね。
さあいよいよ、次回はエンジンの中をチェックしていきます。
つづく。