クルマ・バイク

我が家にメガーヌがやってきた

我が家のメインカーは嫁号のカングー(6MT)なのですが、先日エンジンがかからなくなるトラブルが発生し、代わりにメガーヌスポーツツアラーGTがやってきました。

エンジントラブルに関しては別記事に。

年末ということで、ディーラーも忙しいらしく、しばらくモニタリング出来ましたので、インプレしてみたいと思います。あくまで私見ですのであしからず。

 

まず良い点

・4コントロール(4輪操舵)は体感できるほど気持ちよく曲がる

・ブレーキフィーリングが素直。一定踏力できちんと止まる。

・室内演出はフランス車らしくカッコよい

 

次に悪い点

・乗り心地が硬い(Comfortモードにしても硬い)

・DCTの変速制御がぎくしゃく

・オートライトが勝手にハイビームになってしまう

・シートのサイドサポートが極端に張り出しているため乗り降りがし辛い

 

まずいい点ですが、メガーヌの売りのポイントである4control、つまり4輪操舵ですが素直に違いを体感できます。

高速のICからの合流時に一番体感できたのですが、舵角に対しリニアに曲がります。まさに”On the rale”昔レジェンドのSH-4WDを体験した時同じような感覚を得ましたが、制御方法は違えど、その時の感動を思い出しました。

 

ブレーキフィーリングも良いです。素直に一定踏力でピタッと止まってくれます。あくまで私見ですが、こういう車って実はあまりないと思います。

たいていの車は最初の制動力が緩くて思った以上に止まらず、踏み足したは良いものの、最後に摩擦力が増加して、思った以上に制動力が増えてしまう。

その特性を理解したうえで徐々に慣れていく感覚なのですが、メガーヌにはそれがありませんでした。これは気持ちいい。

 

最後に車内なのですが、

まず印象的なのは乗り込んだ時に、ババーン♪という音楽とともにメーターパネルにメガーヌが現れる演出は素直にカッコイイと思いました。嫁さんは、うるさいと言っておりましたが笑。

インパネのデザイン自体に特に“新しさ”は感じないのですが、ドアトリムに設けられた青LEDの室内灯は、さりげない感じでおしゃれで落ち着きます。旅客機の夜間飛行時の機内を思い起しますね。

以上が良い点。続いて悪い点ですが、まずは乗り心地。

フランス車にしては非常に硬いです。高速に乗ればそれほど気になりませんが、ギャップに対し、最初は鋭い突き上げが来て、その後はいなしてくれる典型的なドイツ車の味付けです。

これは私的には、かなりマイナス。クルマとしての乗り心地は悪くないのですが、私が“フランス車に求めるもの“ではないのです。

多くのフランス車乗りはそうかと思いますが、猫足と言われるような、しなやかな乗り心地を求めてフランス車を選んでいると思います。まさにフランス車最大の美点を台無しにしている。

ドイツ車であれば、それで良いのですが、これはフランス車。スポーツツアラーということで商品性の問題からスポーティーな乗り味を目指したのでしょうけれど、それならばComfortモードでキャラクターを変えるべきです。ちなみにComfortモードでも全く”良さ”は感じることが出来ませんでした。

しかも乗り心地を変更しても、エンジンを一度切ってしまうと、デフォルトのNentralに戻ってしまいます。どうせ変わらないので、最後は常にNeutralにしておりました。

 

次に変速

この車にはEDCと呼ばれる、ツインクラッチタイプのミッションがついていますが、これが良くない。ゼロから一定の速度まで加速する、減速して止まるシーンについては問題ないですが、1本道の国道で車が比較的走っている状況で30km~60kmの速度域を加減速しながら前車に追従するようなシチュエーションでは、かなり“ぎくしゃく”します。

なんでそこで減速するの?というようなタイミングで変速するので意図せず加減速してしまいます。この辺はVWゴルフのほうが優秀ですね。

以前カングーの比較対象でフリードハイブリッド(ミッションはDCT)にも乗りましたが、これも気にならないレベルでした。最近の車は“機能買い”がメインで、部品は優秀なサプライヤーから買ってきてポン付けです。つまりメーカーの腕の見せ所は制御なのですが、この辺でやはりルノーは遅れているということは、やはり技術力が低いと言わざるを得ません。

そして、気になったのはオートライト。ディーラーから渡されたときはライトがAutoモードで自動ハイビーム機能がデフォルトで設定されていましたが、夜間走行時、明らかに前車がいるのにハイビームになります。しかもHi Lo繰り返すので、まるでパッシングしているかのようです。

これには閉口しました。はっきり言って使い物になりません。マニュアルモードにしましょう。

最後は、これは仕方のないことなのかもしれませんが、シートがかなりスポーティーな作りで、セミバケなみのサイドサポートがついています。

これが乗り降りし辛い。私のE46 M3にもRECAROのセミバケが入っておりますが、クーペなのでドア開口部は広く、そこまで気にはならないのですが5ドアでこれはストレスフルです。おそらく上位のRSと同じもの?なのかもしれませんが、車のキャラクター的には“やりすぎ”だなと思います。

 

総括ですが、フランス車にしては4 Controlという新技術が体感できるし、フランス車らしい“おしゃれ”な演出が味わえますが、肝心の乗り心地が悪く、変速制御が悪いので、フランス車に乗りたい!という方にはお勧めしません。

他と違うものに乗りたいと思っているステーションワゴンを検討している方にはお勧めできるかもしれません。私的には今回の代車のおかげでカングーの乗り心地が恋しくなってしまいました。

ああ、早くカングー帰ってこないかなー。

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