GB250 クラブマン クルマ・バイク

エンジン オーバーホール その9 GB250クラブマン

塗装が終わったので、エンジン組み立て作業です。

まずは搭載の際に誤ってフレームを傷つけないように養生します。使ったのは古い自転車チューブです。

 

エンジンは全部組み上げてから載せると隙間が無くて大変なので、腰下だけ先に搭載します。持ち上げるのも軽いので一人で作業できますしね。

エンジンマウントは最後にアッパーマウントがあるので現状は仮止めにしておきます。

そして次にピストンを取り付けて、新品のシリンダーガスケットとピンを装着。装着前にはオイルストーンで面出し&クランクケース面に液ガスの塗布を忘れずに。

最後にボルトを規定トルクで締め付けて完成!

 

そしてお次はシリンダーヘッドです。

シリンダーヘッドは新たにバルブステムを装着して、外した時と同じ要領でバルブを装着していきます。

が、この作業が難しい。コッター外すときはマグネットペンで一瞬なのですが、入れるときはピンセットで狭い隙間に2つねじ込みます。

最後の1個を飛ばしてしまい、必死に探しましたが見つからず、仕方ないので新品を1使う羽目になりました。送料込み900円。

気を取り直してドッキング。シリンダーヘッドガスケットは新品が入手できたので投入しました。

ネジを落とさないように慎重に丁寧に作業をすればなんてことないですが、ドリブンギアにカムチェーンをかける作業は少し悩みました。

チェーンをかけるにはテンショナーを緩めてあげる必要があるのですが、マニュアルには専用工具が必要と記載されています。もちろんそんなものは持っていないので、カムシャフトテンショナーのサービスホールにヘキサゴンレンチを入れてテンションをかけてやり、チェーンを緩めてあげるのですが、テンション保持に適当な工具で抑えてあげてもした写真のようにシャフトが通せるほどギアが持ち上がってくれません。

そこで適当な木っ端を加工して専用工具バリの丈夫な治具をこさえてようやく、チェーンがかかるところまで来ました。

チェーンの位置は、あらかじめジェネレータ側のクランクケースのサービスホールからクランクシャフトを回してTマークに合わせて置き、ドリブンギアのケガキ線が水平になるように位置決めしておく必要があります。

最後にサブロッカーアーム、外すのに苦労したロッカーアームシャフトを取り付け、カムシャフトを取り付けます。

カムギアは2重構造になっていて、中に硬いバネが仕込んであります。本当は外すときにサービスホールに6mmのネジを仕込んでから外さないとずれてしまうのですが

サービスマニュアルにはそのようなことは記載されておらず、見事にトラップに引っかかってしみました。

そこで適当なドライバーを何とかねじ込み、8割がたギアを合わせたところでホルダーを取り付ける作戦で乗り切りました。

皆さん気を付けましょう!

エンジン完成まであと少しです。

続く

 

後日談

なくしたコッターはメンテライトのマグネットについていました。あーあ損した。

 

 

 

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